“自分だけが辛い”とか、“自分だけがしんどい”って思っていました。
で、他人(ひと)に対して、ずっと、“どうせ、あんたらはしあわせなんだろう?”とか、“べつに悩みなんか無いんだろ?”、“どうせ、私がすごい悩んどるのに、別に分からんで、話しても分からんでしょ?”っていう気持ちで、ずっと、ずっといて、本当に苦しくて……。他人に話したくても、うまく話せないというか、自分の気持ちを素直に話せないところがあったんです。
だけど、「ZOOM」のつどいに参加させていただいたり、いろいろお話を聞かせていただく中で、自分が語らんと、人の話を聞いても、きっと分からないと。『聞く 語る』の意味が全然、分からなかったんですけど、最近ちょっと、なんとなく、分かってくるようになって、“あぁ、こういうことか!”と、ちょっと理解できるようになったんです。
それをするまでに時間がかかったというか、苦しかったというか……。本当に、素直になれない自分がいて、もう「ごめんなさい」とか、「ありがとう」とか、とんでもない話で。この歳になって、本当に恥ずかしいんですけど。
自分のことを一生懸命、聞いてくれる、話してくれる、そういうのに、本当に“出逢う”っていうか、この会がなかったら、きっと私、もっと酷い人間で、スゴイ人になっていたんだろうなって思います。
克児夫人(在家仏教こころの会 副会長 故久保克児)が「人間の勉強」と言ったのも、すごくこころに響いて、“確かにそうだよな”と思える自分になれたこと、また、『聞く 語る』場があったことを本当にありがたく思っています。