私は生まれた時から、お経さんがあるのが当たり前の世界で、私、素直なんでね、何も疑いなく、そのまま育ちました。で、結婚を機に、たぶん、このまんま、この会からいなくなるんだろうなって思ってたんです。
だけど、ちょっと、子育ても落ち着きまして、縁があって、『聞く 語る』WAKUWAKU(ワクワク)のつどいとか、天王寺こころの会とかに誘っていただいて、みなさんの話を聞いて、先ほども(故)久保継成会長との関係の話が出てたんですけど、私もワクワクのつどいで鼎談をさせていただきました。
で、なんにも分かってない私で、そうやって小さい時に話は聞いてて、全然、教えはね、ブレてなかったと思うんです。ただ、私が気づいてなかったんです。会長とお話しさせてもらった時に、「君は何も分かってない」って言われて、本当に、私の言いたいことだけ言って終わったんですよ。その時に、今、思えば、私の勉強不足やったんですけど、言葉悪いんですけどね、私、会長に向かって、“クッソー”って。で、“私、分かるようになりたい”と思ったんです。
そこから、みなさんのお話を聞いて、考えて、気づいて、行動してっていうのをさしてもらってきて、本当にね 、少しずつ変わってきたと思います。でも、まだまだ良い時もあれば、悪い時もあってという日々なんですけど、こないだも、ちょっと、うちの父が大きなケガをしまして、実家が大変なことになった時に、ここで教えてもらった『聞く 語る』がすごい役に立ったんです。
今までの私やったら、そんなにね、聞くっていうことができなかったし、相手の立場にたって考えるなんて、全然できない自分だったんですけど、“アカン、このままやったら、おかぁちゃん一人や”と思って、慌てて電話したし、結婚してからね、しばらくは「これ、どうやって作ったらいい?」とかって、おかずの相談とかしてたんですけど、もう最近はね、全然電話もしないし、電話しないことが親孝行やと思ってたんです。元気なしるしやって、伝えてると思ってたんですけど、改めてね、ここ何週間か毎日のように電話したりとか、病院に行って、父と語る時間ができて、“聞いて 語って”っていうのが、本当にね、日常生活に活かすって、“あっ、これやな”って、今、本当に実感させてもらっています。