No.62

話を聞くことから学ぶ
こころの相談室

東京都八王子市 茅野恵美子(66歳)

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No.62

話を聞くことから学ぶ
こころの相談室

東京都八王子市 茅野恵美子(66歳)

人は生い立ち環境が大きく影響しています。普段生活をしながらも「何で自分はそんな考え方をしてしまうんだろう」とか、逆に「なぜ、そういうふうに考えられないんだろう」とか考えてしまう。そういう自分のわけ理由を自分で気づいていく。その過程にずっとご一緒するのがこころの相談室です。

 今日は娘の話をさせてもらいます。娘は結婚しまして三人の子供がいます。旦那さんの両親と同居して七人で暮らしています。

 一番下の子が三歳の時に娘はリュウマチを発症しました。三十代でした。その診断が出た時、ショックで落ち込み泣いていたそうです。三人の子供たちが「ママ、お手伝いするから」って言ったそうです。娘も我にかえって、自分の病気のことを調べたり、今も病院に通いながら生活しています。

 ある時、電話で娘が「お母さん、私、この病気をして変わったんだ」って言うんです。「今までの私は主人にも子供にもガミガミ言っていたけれど、体がゆうことを利かないから怒れなくなって。そして今では『それでいいんだよ』と言っている自分がいる。私、大丈夫だから」と電話で話してくれたんです。

 その時、返す言葉が見つからなくてたったひと言、「お母さんも一人の支える仲間に加えてくれないかしら」と声をかけました。電話ですが、初めて私の前で娘は泣いていました。私は、「支える一人に加えてね」と言ったけれど、何もしてやれない。けれど「重たい荷を降ろす場所」が私の支え方かなって。

 相談室では、どんなことでも、その人が話し切るまで聞くんです。そして話し終えると、「聞いてくれた」という思いになって、ポッとかけた言葉が少しこころに届く。そういうことを重ねていくと、状況は変わらないけど考え方が変わってくるんです。

(大きな乗りもの 2011年1月号)

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ΩΩΩ

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